コーポレートブランディング事例 (4)
株式会社日和屋



首都圏に塩干物のお店「大川水産」を展開するクライアント様。
当初、大川水産に卸すための自社ブランド商品(ひもの)をつくる、というお話を社長様よりいただきました。別会社化するものの、役割としては工場。沼津に設立予定とのことでした。そこで最初にいただいたオーダーは、ひものを市場に出荷する際に使用する「荷印」(段ボールなどに押印するマーク)をつくること。しかし、お話をお伺いするうちに、その奥には深い志があることがわかりました。ひものは、縄文時代から続く伝統的な和食文化です。それにも関らず、日本人が誇りにもてるようなメジャーなブランドがない。世界にも届けていけるようなブランドをつくりあげていきたい。そうして、ひもの文化を盛り上げていきたい。そんな想いがありました。では、この機会にカタチにしていきましょう、ということでプロジェクトはスタートしました。


これまでのお付き合いから、社長様の想いはなんども聞いていました。生い立ちから、会社を継いだときの想い。何を考え、どんな目的で今日まで経営してきたか。何十時間と聞いていました。しかしながら、あらためてビジョンや課題などを、追加でヒアリングさせていただきました。話をうかがっては、企画書に落とし込み、打ち合せを行う。そのたびにさらに深い議論をかさね、また企画に落としていく。半年くらいかけて、ひとつのブランドコンセプトにまとめていきました。その上で、どんな商品展開をするべきか、店舗ではどんなサービスをするべきか、コンセプトブックにまとめ、従業員やお客様に伝えていく土台をつくりあげていきました。


スローガンは、「ひもので暮らしをあたたかく」。
家族の食卓をずっと見守ってきた「ひもの」を通して、豊かな和食文化を広めていきたい、という想いが込められています。また、ブランドの使命としては「これぞ、本流のひもの」と呼べるひものをつくることに決まりました。
そこで、「本流」にふさわしいロゴを開発することになりました。日本古来のロゴである「家印」のルールから、縁起のいい「一」「十」「○」をもちいて、「ひもの」とわかるロゴを制作。
海外にいくことも考えて、日本的なたたずまいにしました。マルイットウと読みます。こうした想いのひとつひとつをコンセプトブックにこめました。具体的には鯵にこだわる、という考え方や商品づくりのこだわり、使命などについて、まとめました。ひもの文化をつたえていくブランドですから、おいしい食べ方もつたえていくことにしました。焼き方や、商品のこだわりを伝えるリーフレットを制作しました。店内ポスターは和のテイストをいかすため、和紙と木のボードで制作。こだわりを端的に訴求しています。内装についても設計士の方にコンセプトをお伝えし、和の要素を取り入れた、デザインをしていただきました。

あくまで日和屋の皆様の力によるものですが、都内の有名ショッピングセンター(まさに狙っていたターゲット層)からも出店の声がかかるなど、ブランドリリース後から、着実に歩まれています。














