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育児をするすべてのママに、心の余裕をつくりたい。

プロフィール

大杉千里(おおすぎちさと)

2005年、自身の経験をヒントに、育児用品の商品開発を始める。
2007年、勤めていた会社を辞め、スマイル・ケア・ジャパン社設立。
主な商品ハンズフリー授乳器「ママ代行ミルク屋さん」、
Cカープ授乳ヘッド「おやすみたまご」。サンケイリビング大阪賞、
なるほど展日本商工会議所会頭賞受賞。2児の母。

どこを探してもなかった。本当にママを助ける育児用品。

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 現代の女性は、仕事に育児に大忙し。特に子育てをしていると、生活はこども中心になりがち。成長してくれる喜びとは裏腹に、少なからず体力の限界やストレスを感じているママは沢山います。今回紹介するスマイル・ケア・ジャパン社大杉さんも、かつてはその中の一人。手放しで授乳ができる「ママ代行ミルク屋さん」、赤ちゃんがぐっすり眠れるベッド「おやすみたまご」。スマイル・ケアで開発された商品は、どれもママに余裕を持たせるために開発されました。そしてそれは、大杉さん自身が子育て中にどこを探してもなかったもの。
 今まであまり眼を向けられていなかった「ママを助ける育児用品」は、子育てに悩む人々の間で除々に評判が広がっています。

いつの間にか、笑わなくなっていた。

 高校卒業後、事務員として就職し、結婚して育児をするまで「自分が起業する」なんて思ったこともなかったという大杉さん。起業にいたるまでのルーツは、子育て経験にあります。
 長男を出産後、家事、仕事、子育てを両立する日々が始まると、当然今までの生活は変わっていきました。3時間おきの授乳、夜泣き、なかなか寝ついてくれない……。
 「当時、育児に時間を取られ、仕事との両立がうまくいかず、精神的に追い詰められている日々が続きました。何で私だけ頑張ってるんやろ。という気持ちでいっぱいでした。いつの間にか笑顔で子供に接することができなくなってしまったんです」。ついに大杉さんは心身のバランスを壊してしまいます。そんな時、実感したのは「私が不安な顔をしていたら子供も不安になる。母親に余裕がないと子育てはできない」。ということ。「一度思い込んだら突き進まないと気が済まない性格です。次の瞬間には世の中の母親を助ける商品のことを考えていましたね」。

開発・起業は初めてのことばかり。

 「腕や時間的な負担を考えると授乳が一番苦労しました。しかし、安全でかつ両腕を使わなくても授乳ができる商品はどこにも売っていませんでした」。困ったことにはニーズがある、と確信した大杉さんは、早速開発に取り組みます。もちろん起業や開発の経験はなく、初めてのことばかり。図面を引くのも一苦労でした。
「久しぶりに育児用品店に行って驚いたのは哺乳瓶の形が沢山あることです。どんな形の哺乳瓶でも対応する形や素材をどうするかが悩みの種でした」。しかしその状況は、意外なもので変わっていきます。
 「実は素材のヒントは手袋なんです。掌部分にあるゴムの滑り止めを見て、これは使えると思い、すぐメーカーに問い合わせました」。すべり止めがついている素材を使うことで、どんな形の哺乳瓶でも固定でき、ハンズフリーでの授乳が可能に。もちろん口に入れても安全な素材です。形も現在のクッション型に落ち着き、ママ代行ミルク屋さんは完成しました。

子育てで自分を追い詰めるママが一人でも減りますように。

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 販売当初はなかなか受け容れられませんでした。「保健所や周りのママに話を聞くと、多くの人が育児にストレスを感じていることは明らかでした。でも、育児=つきっきりというイメージが先行してしまって、初めのころは理解されないことも多かったです」。このイメージこそがママを追いつめているのではないか、と大杉さんは言います。
 しかし「2人同時に授乳が出来る」。「授乳中に他の事が出来る」。と口コミで広まってゆき、保育園や病院にも導入され始めました。「スマイル・ケアの商品を使ってから、心と時間に余裕ができて子供ものびのび育っています。本当に命の恩人です。という言葉を頂きました。嬉しい言葉ですが、言いかえれば、まだまだ困っているママたちは沢山いるという事ですよね。これからもママに余裕のある育児の大切さを伝え続けて行きたいです」。現在も新商品を開発中とのこと。大杉さんの挑戦はまだまだ続きます。

メッセージ

スマイル・ケア・ジャパン社
所在地 〒141-0031
兵庫県小野市天神町80-801番地
設立 2007年
スマイル・ケア・ジャパン社URL : http://www12.ocn.ne.jp/~rfm4466/

編集後記 取材 ・村上聡子|Photo : ムクメテツヤ

 私自身、この取材をするまで、育児といえば母親がつきっきりでしないとかわいそう…というイメージがありましたが、この先入観こそが母親のこころを追い詰めているというのは衝撃でした。「ママに余裕を持たせる育児」はこれからより必要になると思います。大杉さんの想いが多くの人に伝わればいいな、と思います。ありがとうございました。

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