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プロフィール

南 壮一郎(みなみ そういちろう)

1999年タフツ大学卒業後、モルガン・スタンレー証券入社。その後、香港・PCCWグループの投資ファンド日本支社立ち上げに参画。2004年楽天イーグルス球団の創業メンバーとなり、球団立ち上げに関わる。2007年楽天退社後、2008年株式会社ビズリーチを設立し、代表取締役就任。年収1000万円以上の転職市場に特化した日本初の求職者課金型の転職サイト「ビズリーチ」を開設。2010年高級商材に特化したタイムセールサイト「LUXA(ルクサ)」を立ち上げ、株式会社ルクサ代表取締役兼任。

エグゼクティブに、ふさわしい転職をあなたに。

年収1,000万円以上の管理職・専門職に特化した会員制有料転職サイト「ビズリーチ」。転職サイトが会員制でしかも有料とは…なにか秘密があるに違いありません。このサービスを生み出した株式会社ビズリーチを探ってみると、ビズリーチを立ち上げた方は、なんと楽天イーグルス球団の創業メンバー!!!どういうこと…??!みなさん、気になりますよね。ということで、株式会社ビズリーチ代表取締役、南様のこころざしを探ってきました!

ビズリーチの原点は、自分自身の転職。

みなさんご存知の株式会社楽天創業者、三木谷浩史氏。彼が「楽天、プロ野球界への新規参入」と発表したことに驚いた方は多いはずです。10歳から球団オーナーになることが夢だった南さんは、そのニュースを聞き、人生でこんなチャンスは滅多にない思い、死に物狂いで挑戦したそうです。最後は三木谷氏への直談判20分。そして見事、楽天イーグルス球団創業メンバーの座を射止めました。そして、2004年9月から球団の立ち上げ業務、スタジアム運営等幅広く仕事を行っていた南さん。このまま球団の運営をやっていくだろうと思っていましたが、ある日球団社長の「今後どうするつもりだ?このまま仙台にいても、ビジネスマンとして成長しないだろう。一度外の世界を見てきて、ビジネスマンとして成長してこい」という助言を受け、2007年退社を決意しました。


これから何をしようか、どの分野にしようかとあれこれ模索していた中、1つの気づきが今のビズリーチの種となります。“目の前でインターネットによる「情報革命」という僕たちの時代の産業革命が起きているのに、自分はなぜインターネット業界を1回もやっていないのか。なぜその産業革命に参加しないのか”。

そこで、IT業界で働いている人に会ってみると、インターネットには無限の可能性があることが分かり、インターネットの商売をやってみるのは、自分にとってすごくプラスになるのではないか、と思います。そこで、インターネット業界に飛び込んでみようと決めたそうです。

ーその頃は起業したいと思わなかったのですか?

「僕は起業家になりたいわけではなく、起業はひとつの手段だと思っています。僕のビジネス感は、新しい価値をつくって、社会に良い影響を与えること。それが、自分でゼロからつくり出すものでもいいし、大企業の新しいサービスでもいい。日本だろうが外国企業だろうが、“新しい価値を生み出す”という軸がぶれていなければ、楽しめると思っています」


どんな選択肢・可能性があるのかと転職活動をしていると、ふと中途採用の不便さに気づきました。新卒向きにはご存知の通り多くの就職サイトがあります。また、若手社員向けの転職サイトもあり、不自由なく情報収集ができる時代です。しかし、30〜40代のいわゆる管理職、専門職になった方の転職には一箇所に全ての求人情報を集約したサービスがなく、主にヘッドハンティングを通じて転職をしています。南さんも30名弱のヘッドハンターにお会いしたそうですが、全員が異なる案件を持ってきたそうです。どのヘッドハンターがどんな案件を持っているかも、なにも開示されていません。「転職しようと思っても、求人情報が無いなかで、どうすればいいのか?それが、今の管理職や専門職のなかで起きている問題です。自分の転職活動を通じてその問題に気づき、インターネットを使って解決しようと考えた結果、ビズリーチの立ち上げにつながりました」。

Business Is Entertainment.

そもそもなぜ企業側がサイトに採用の案内を出さないかというと、案内を出してしまうと、応募してほしい人以外の人もたくさん応募してきてしまうからです。たくさんの応募に対応するのも大変なので、ヘッドハンターにお願いして採用する、という形式を取っています。しかし、ヘッドハンターは企業からお金を貰って仕事にしているので、契約している企業しか紹介できず、求職者側からすると、少しの選択肢しか知ることができません。つまり、選択肢の全てを知ることができないのです。情報が欲しい求職者と、限られた情報をもつヘッドハンターのミスマッチをどう解決するか。これがビズリーチの課題でした。


そこでビズリーチは、求職者をお客様として、求職者に情報収集料としてお金を頂く代わりにヘッドハンターの持つ情報を集めるという、有料会員制のサービスにしました。会員は年収750万円以上で審査を通過した人とし、会員の求職情報を見てヘッドハンターがスカウトすることと、企業の求人情報を見て応募することが可能な仕組みにすることで、ヘッドハンターと求職者が効率よく出会えます。つまり、ヘッドハンターと求職者のマッチングのお手伝いをしているのがビズリーチです。現在はヘッドハンターだけではなく、企業自体もサービスを利用でき、企業が人材のデータベースを見て、直接採用することができます。この点が人材業界にとって革新的で、ビズリーチがテレビや新聞などでも取り上げられ、注目された理由です。

ー求職者が無料で利用できるシステムでは駄目だったのですか?

「それはイノベーションではないですよね。ビズリーチは日本初の個人課金制の転職サイトです。個人の方からお金を貰うことで個人の方をお客様にしたいし、そのために働きたいという意思表明です。ヘッドハンターは企業がお客様ですが、ビズリーチのお客様は求職者です。企業やヘッドハンターと求職者が効率よく出会える場をつくっています」

ーつまり人材会社ではない、ということですか?

「僕らはあくまでもインターネット会社であって、人材会社ではありません。たまたま扱っている商材が人だっただけで、人材紹介をしているわけではなく、出会いの場づくりをしています。インターネットを使って、色んな業界を変えていきたい、世の中を変えたいと思っています」

ー色んな業界、というと?

「70歳くらいになったときに、孫と歩いていて、自分の作った事業やサービスが町中に溢れていることが夢です。じいちゃんすげーって孫に言われたいですね。お金儲けがしたいのではなく、色んな事業をプロデュースしていきたいと思っています。僕はずっとプロデューサーでありたいんです。色んな業界に入っていって、仕事という枠組みの中で、日本だけではなく海外に対しても、新しい価値を生み出したいです」

ー業界に特化したいとは思わないのですか?

「思わないです。ラーニングカーブ(学習曲線)にあるように、新しいことを始めると最初は少しずつ勉強し、ある程度を超えると猛烈に知識が増え、あとは地道な積み上げです。僕がやりたいのは、この線をたくさん重ねること。好奇心旺盛なので、常に新しいことを学んでいたいし、常に刺激がほしいし、常に成長したい。そのために、知らない業界に飛び込みます!」

ー成長に対して貪欲ですね。

「常に挑戦することで、新しい知識を吸収し、自分自身が成長していくのがとても楽しいです。仕事は部活みたいなものだと思います。部活って、給料なんてないし、練習も大変だけどずっと続けますよね。それはなぜか?と考えると、結局は“好きだから”ですよね。本来、仕事もそういうものであるべきだと思います。“Business Is Entertainment”。会社に来るのも楽しいし、取材を受けるのも楽しい。どうせやるのであれば、楽しんだほうが良い!と思っています」

一人の男が、日本を変える。

現在、ビズリーチは早速アジアに進出し、アジアの企業とアジアの人をつなげる、ビズリーチのアジア版を展開し始めています。「多くの企業がグローバル化を掲げていますが、日本の業界はまだまだ本当の意味ではグローバル化していません」と南さんは言います。スポーツ業界を見てみると、この20年で猛烈にグローバル化しているのは、実はサッカーと野球。今でこそ当たり前のように世間を賑わせるサッカーW杯は、1998年フランスW杯が日本の初参戦。たった14年前のことです。「20年前はW杯どころかメジャーリーガーもいない、そんなグローバルという選択肢の無いなかで、“一人の男”が業界を変えたのです。サッカーだと三浦知良選手、野球だと野茂英雄選手。2人の優秀なアスリートが国境を超えて世界で活躍したからこそ、今のように、海外で活躍する選手を数多く輩出するようになりました」と南さん。「どこの業界も、一人の優秀な人が国境を超えて活躍すれば、日本の全ての産業がグローバル化するのではないか、と僕は思います。ビズリーチの事業を通じて、1人でも多く、海外で活躍する日本人のロールモデルをつくることができたら、この事業をやっていて良かったと感じると思います」。

ー本当の意味でのグローバル化をビズリーチは目指しているのですね。

「そうですね。僕の役割としては、まずは僕自身がグローバルなビジネスマンになること。そして、ビズリーチを通して、海外で活躍する日本人のロールモデルを作るお手伝いをすること。若い人たちが、“就職=日本で働く”ではなく、アメリカやアジアでも働くことを視野に入れるような世界を作りたいです」

ーそのファーストステップがアジア進出ですか?

「まずはアジア内でビズリーチのアジア版の事業の土台をしっかり作ること。その次のステップが、日本とアジアのビズリーチを融合することです。選択肢のひとつとして、海外というフィールドを与え、若い人がお互いの国を行き来するような社会が未来像ですね」


現在急成長中のビズリーチ。本年度から新卒採用を始めるそうです。ぜひ挑戦してみて下さい!

メッセージ

株式会社ビズリーチ
所在地 〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町15番14号
URL http://www.bizreach.jp/
設立 2007年8月
事業内容 年収1000万円以上の転職サイト「ビズリーチ」の企画・運営
インターネットを活用したサービス事業
ビジネス戦略コンサルティング事業
WEBサイトコンサルティング事業
著書 絶対ブレない「軸」のつくり方

編集後記 取材 ・細川芽衣|Photo : 安藤 史紘

「はぁ〜かっこいいなぁ〜」と取材中何度もつぶやいてしまったほど、理想に向かってつきすすむ南さんの目は輝いていました。取材前に南さんの著書“絶対ブレない「軸」のつくり方”を読んだときから、お会いできるのを心待ちにしていたのですが、実際に取材し、もっともっとお話を聞きたいと感じました。ビズリーチの海外展開が楽しみですね!

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