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プロフィール

柴田 陽(しばた よう)

大学在学中の2005年、株式会社アルコの創業に参加。その後2007年、マッキンゼーアンドカンパニー入社。2010年スマートフォンアプリ『ショッピッ』を運営する株式会社コードスタート設立。株式会社コードスタート含む2社の売却したのち、2011年5月、スマートフォンアプリ『スマポ』を運営する株式会社スポットライト設立。代表取締役就任。

お店に行くだけ。あなたのスマホにポイント貯まる。

スマートフォンをお持ちのみなさん。「スマポ」というアプリをご存知ですか?提携しているお店に行くだけで、ポイントが貯まるというアプリです。普通ポイントってなにか買わないとつかないものですよね。色んなお店のポイントカードで財布がパンパン、さらにはせっかく貯めたポイントが有効期限切れ、なんて苦い思いをしたことがある方、多いのではないでしょうか?私は何度も経験しています(笑)。そんなポイントシステムに新しい風をまきおこした「スマポ」。今回は「スマポ」を開発・運営している株式会社スポットライト柴田さんのこころざしを探りました!

学生起業家、4社創業。

学生時代、学生のビジネスコンテストを開催するサークルに所属していた柴田さん。当時、サイバーエージェントや楽天などベンチャー企業が注目されはじめ、“起業ってかっこいい!”と柴田さんの周りでも起業する学生が何人もいたそうです。柴田さんもその一人。サークルの先輩に誘われ、大学3年生で起業。株式会社アルゴを設立しました。WebマーケティングのコンサルティングとSEO(検索エンジンやサーチエンジンの最適化をはかるビジネス)を行い、経営も順調。これからも成長していくであろうときでしたが、「本当に自分には実力があるのか?業績がのびているのは、ただ単に運が良かったからなのではないか?」と感じてきた柴田さん。そこで、自分の本当の実力を試すべく、大企業の経営をやってみたい、と外資系コンサルティング会社へ新卒で入社することに。

入社後、様々なコンサルティングを経験した柴田さんですが、3年ほどで退社します。「色んな企業の経営に関わっているうちに、コンサルティングという仕事は“企業のお医者さん”のようだと思いました。僕は経営戦略コンサルティングではなく、やはり自分自身で会社の経営をやりたいと感じました。丁度その頃、起業するなら面倒を見てくれると言ってくれた人がいたので、一度休職し、株式会社コードスタートを立ち上げたんです」。


2010年設立の株式会社コードスタートは、『ショッピッ』というスマートフォンアプリを開発、運営している会社です。店頭で気になった商品についているバーコードを読み取り、他店と価格比較ができる、というアプリ。バーコードピピッと読み取るだけで、オトクに買い物ができる!そんな手軽さから、Appstoreライフスタイルカテゴリーで1位を獲得という人気ぶりです。

さらに柴田さんは、秘書向け贈答花専門通販サイト「青山花壇」を運営する株式会社青山花壇を並行して設立。この2つの会社を他社へ売却し、2011年、株式会社スポットライト設立に至ります。つまり、株式会社スポットライトは自身が起業した4つめの会社。27歳にして4社設立とは…そのアイデア豊富さに驚きです。

オンラインとオフラインをつなぐ、2つのアプリ。

株式会社スポットライトが生み出した新しいサービスである「スマポ」。簡単に説明すると、お店に行くだけで、ポイントを貯めることができるアプリです。提携しているお店は、アパレル店舗や雑貨屋、商業施設、家電量販店など、多種多様。貯めたポイントは商品券等に交換できます。

ー「スマポ」はどのように生まれたアイデアなのですか?

「『ショッピッ』を運営していて、いわゆる“お買い物”には2種類あると感じました。欲しいものが決まっていて、それを買うためにお店に行くお買い物。そして、ぼんやりと欲しいものがあって、色んなお店を見てまわるお買い物。『ショッピッ』は前者のような、買いたいものが決まっているときに使うアプリですよね。だったら後者のお買い物にはどのようなサービスがいいか、と考えたのがきっかけです」

ーと、いうと?

「“お買い物”って、お店に行って新しい商品に出会うとか、新しい刺激を受ける、といった体験や発見がベースにあるはずだと思います。ふわっとしたニーズでも、普段行かないようなお店で欲しいものに出会えるかもしれないですよね。そんな新しい体験や発見を提供したいと思いました。『ショッピッ』のような無機質で合理的サービスも必要な反面、『スマポ』のような人間っぽいサービスも必要なんですよね」

ーネットを通じて、リアルの場での新たな刺激を提供する、これがO2O(Online to Offline)ビジネスということですか?

「そうですね。『ショッピッ』は、オフライン(実地)からオンライン(ネット上)へユーザーを誘導するサービスですが、『スマポ』は、オンラインからオフラインへユーザーを誘導するサービス。ネット上での情報をもって、ネット外の実地での購買行動に影響を与えることを狙っています」

ーO2Oビジネス実現のための仕組みが“来店ポイント”ということですね?

「いかにお店に来てもらうか、ということを重視しています。なにかしらのメリットがないと、今まで行ったことがないお店になかなか行かないですよね。小売店はお店づくりに細かくこだわっているところが多く、お店づくりのプロなのです。しかしその反面、集客に苦労しています。そこで、“来店ポイント”というシンプルなシカケで、お店に来てもらうハードルが下がるのではないか、と思いました」

ー来店ポイントはお店の前を通るだけでは加算されないのですか?

「店内に入らないと加算されません。店内に機械を設置し、来店を認識するシステムですが、Wi-FiやGPSではなく、独自の技術である“超音波”を使っています。だいたいお店の近くにいる、というレベルではなく、絶対お店に入らないとポイント加算されないのです」

ー超音波で識別する、という技術は画期的ですね。とても需要がありそうですけど、技術自体を売り出そうとは思わないのですか?

「ユーザーのためにならないと思ったので、あえて『スマポ』という1つのプラットフォームにしようと思いました。例えば、今Wi-Fiってたくさん種類がありますよね?そうすることで逆にユーザーはどのWi-Fiを使うか困惑してしまいます。OEM(他社のものを受託製造すること)した方が短期的には良いかもしれませんが、消費者にとって面白いサービスを提供できなくなると思ったので、技術を売ることはしません」

“来店ポイント”はお店側にとっては新たな広告手法であり、ユーザーにとっては新しい出会いや発見が得られ、ポイントゲットという嬉しいおまけつき、ということですね。まさにWIN-WINです!!!

おっさんベンチャーと、学生ベンチャー。

ー今後はどのような展開を目指しますか?

「日本中の人が『スマポ』を使ってくれたら嬉しいですね。また、オンラインで様々なアイテムが購入できる時代だからこそ、店舗の力や世界観のある小売店に対して、『スマポ』という新しい広告手法で効率よく集客し、小売店を盛り上げていきたいです」

ーちなみに、4社もの会社を設立した柴田さんにとって、学生での起業と大人になってからの起業に違いはありましたか?

「大人がやるベンチャーは結果が1番大切で、やろうとしているビジネスが本当に成功するのか、ということが重要視されます。そして、出資してくれる人や取引先、お客様をつかまえてからサービス開発へと進みます。しかし、学生のうちはリスクがとれますよね。学生ならではの勢いや、学生にしか思いつかないようなサービスが生み出せるはずです。Facebookなんか良い例だと思います」

ー柴田さんが学生時代に起業したときを思い返すとどうですか?

「当時、いわゆる“学生ベンチャー”と言われるのはカッコ悪いと思っていました。“学生”とつけなくても、自信をもって世の中に提供できなきゃ意味がない、とがむしゃらに働いていましたね。学生ベンチャーは体力もあるぶん、ローコストでたくさん働けます。おっさんベンチャーは息切れが早いですから(笑)。あのときはあれで良かったと思いますね」

ー最後に、学生へメッセージをお願いします。

「世の中には“おっさんベンチャー”と“学生ベンチャー”があります。学生のうちはリスクがとれるタイミング。売上は後からおのずとついてくると考えていいので、学生のうちは、世の中が興奮するサービスをどんどん生み出して下さい!」

メッセージ

株式会社スポットライト
所在地 〒108-0071 東京都港区南青山
URL http://www.smapo.jp/index.html
事業内容 スマポの運営
ハードウェア開発・製造

編集後記 取材 ・細川芽衣|Photo :市川 智也(from AgeHA graph)

学生時代から今まで4つもの会社を設立していることや、“超音波”という新たな技術を開発したことなど、驚き連発な取材でした。ネット社会だからこそ、オンラインとオフラインをつなぐサービスが必要なんだなぁと感じます。O2Oという新たなビジネスに興味津々です!

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