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プロフィール

堀江敦子(ほりえあつこ)

1985年生まれ。
2007年、日本女子大学社会福祉学科卒業後、大手IT会社に入社。
2010年、学生向けのワーク&ライフ・インターンを展開するスリール株式会社を設立。

インターン先は、子育て家庭!働くママのリアルが覗けるインターン。

 「女だからなんて言わせない!働くからにはバリバリ働きたい!」「でも、やっぱりいつかは子どももほしい」。そんな悩める女子の皆様、お待たせしました!キャリアウーマンの夢も、お母さんになる夢も、どっちも叶えたいという学生の皆様にぴったりのインターンシップを見つけてきました。今回取材したスリール株式会社が提案する「ワーク&ライフ・インターン」は、インターン先が会社ではなく家庭という、ちょっと珍しいインターン。実際に子育て真っ最中のワーキングマザーがいる家庭でお手伝いをすることで、仕事と子育ての両立を身をもって体験することができるというものです。数年後の自分の人生を疑似体験できてしまうこのインターン制度の生みの親である、堀江敦子さんのお話を伺ってきました。

子どもって、かわいくて、大好きで・・・タイヘン!

 気がついたら子どもが好きだったという堀江さん。とにかく子どもが大好きで、小さい子を見ると一緒に遊んでほしくて仕方がなかったという堀江さんは、保育園のボランティアやベビーシッターを通じてたくさんの子どもと出会ってきました。そんななか、大学時代にお預かりすることになったのが、生後わずか1か月半の、ある女性起業家の赤ちゃんでした。「生後1か月半の赤ちゃんって見たことあります?もうね…サルです(笑)」と堀江さん。まだ首も座らないその赤ちゃんのお母さん役として、週に3日泣き続ける赤ちゃんを立ちっぱなしでお世話する生活。そこで気づいたのは、「これを24時間365日なんて、無理!」ということ。「こんなに子どもが好きな私でもそう思うくらいだから、子育てが嫌になっちゃうお母さんがいるのは決してお母さんのせいじゃない」と感じたといいます。「そもそも子育てを家庭のお母さん一人で見るなんて時代、今までになかったんです。お母さんが忙しいときは、近所のおばちゃんや年上の子どもたちが代わりに子どもの面倒を見てくれたし、それが当たり前だった。それをお母さん一人に任せてうまくやれっていう方がおかしいくらいなんです」。

 

 同時に、働くお母さんを目の当たりにした堀江さんが感じたのは、「独立するって、アリかも!」ということでした。「よくいう仕事と子育て両立してます!っていう人って、どうしても特別なスーパーウーマンみたいなイメージが強くて。でも、実際に両方を上手にこなしている女性に出会って、そのやり方を間近で見てみたら自分にもできるかもって思えたんですよね」。

 

 まさに堀江さん自身が学生時代に得た気づきを体感できるのが、このワーク&ライフ・インターン。自身の体験をもとに、昔ながらの子育ての仕組みを今の時代にあった形で再現したのがスリールの取り組みだったのです。

このままじゃ、日本がほんとにやばいと思った。

 自身のベビーシッターの体験のほかに、もう一つ、堀江さんが会社を起ち上げる大きな後押しとなった出来事があります。それは、大学卒業後に勤めていた会社でのこと。子育て中だった職場の先輩に、仕事と子育ての両立の厳しさについて聞いたことがきっかけでした。これだけ女性の社会進出が進んだ現在でも、今まさに子育て中の女性がいくら環境の改善を求めても、なかなか取り合ってもらえないのが現状だったのです。「じゃあこれから子育て世代になる私たちが、もっと働きやすい環境をつくっていこうよ!」と社内の同期に声をかけたところ、返ってきたのは「いいね!頑張って!」という言葉。「これを聞いて、このままじゃ日本はほんとにやばいと思いました」と堀江さん。

 

 「今の子育て世代が声を上げても聞いてもらえないのなら、数年後の自分たちのためにもこれからの子育て世代が声をあげていかなきゃいけない。みんなそのことに気付いているはずなのに、いざ自分のことにならないと、なかなか行動を起こせないんですよね。今の人は、聞いてもらえない。これからの人は、動かない。この悪循環を断つために、これからのことを考える人を巻き込まなければいけないし、そのためには体験しかないと思いました」。

 

 堀江さん自身も決して特別だったわけではなく、子育てや仕事に関して、人より少し早く、少し多く体験する機会があっただけ。体験を通じて、今日の他人事を明日の自分事に考えられる人を増やすのが、夢だと語ります。

ヒトゴトがジブンゴトになれば、社会は変わる!

―数年後には、自分の問題になる。頭でわかってはいても、他人事を自分事に考えるって実はとっても難しいことですよね。
 なんでも自分事に考えちゃうのは、もう生まれ持った性格なのかもしれないです。それに、それだけ多くの人に出会ってきてしまったんですよね。
例えば、仕事を辞めて専業主婦になったお母さん。『仕事、続けてればよかったな』っていう言葉を間近で聞いて、こういう人を増やしちゃいけないと思いました。悲しんでいる人を見たくないんです。子育てに限らず、障害を抱えている人だったり、お年寄りだったり。みんなが自立して生きていけるような社会にしたい。やっぱり、笑顔が見たいんですよね。今はその笑顔のために生きています。

 

―それだけたくさんの人の人生を、全部自分事にしていると、受け止めきれなくなってしまうことって・・・?
 もうしょっちゅうです(笑)。そこが難しいんですよね。でも、人を幸せにしたいからこそ、まずは自分を幸せにすることを大切にしています。幸せのコップってあると思うんですね。人のコップに幸せを注いであげるためには、自分のコップが幸せでいっぱいじゃないといけない。自分のコップが幸せであふれるくらいになって初めて人を幸せにしてあげられると思うし、逆に自分のコップが空っぽだと、人から求めるばかりになってしまうので。余裕がなくなりそうなときは、自分に優しくしてあげることも大切だと思っています。自分を守れるのって、結局自分しかいないですからね。

 

 それに自分事に考えるっていうのは私の得意分野でもあるけれど、最近は逆に自分事にしすぎないように気をつけています。というのも、あくまで人の人生。困っている人の自立をサポートするのと、その人の人生に介入するのは違うことだと思っています。何から何までこちらがやってあげていては、本当にその人のためとは言えない。どんな立場にいたって、結局は自分次第なので。今は、こうして今の子育て世代とこれからの子育て世代を繋いでサポートする仕事をしているけど、本当はもっとみんなが自立して、こういったサービスがなくなっても成り立つくらいの社会が理想ですね。ごく普通の家庭の玄関先に「インターン募集中」っていう看板が立っているみたいな。そんな風景が当たり前のように見られるようになったらいいな、なんて思います。

メッセージ

スリール株式会社
所在地 所在地:東京都新宿区若松町18-3-203
事業内容 ワーク&ライフ・インターン
会社URL : http://sourire-heart.com/

編集後記 取材 ・高見 悠里|Photo :安藤史紘

 「一番の好物はまわりのみんなの笑顔」と話してくれた堀江さん。たくさんの人の笑顔をつくってきた堀江さんの言葉一つひとつから、彼女の持つ優しさが伝わってきました。

 次回のワーク&ライフ・インターンの募集に際し、9月8日にフェアが開催されるそうです。働くことや、家庭を持つことについて。ちょっとでも気になった方は、是非ホームページをのぞいてみてください!

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