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プロフィール

片岡義隆(かたおかよしたか)

大学卒業後、不動産鑑定事務所に入社。
不動産投資会社、投資ファンド会社での勤務を経て独立。
2010年に株式会社アスラボ(旧 株式会社スローライフ)を起ち上げる。

農園から別荘まで。可能性は、無限大。

都会のど真ん中にある元麻布農園。世代や職業の壁を越えた住民が集まるシェアハウス。農家自慢の新鮮野菜が買えるマルシェ。これらの共通点、わかりますか?一見関係のないように見えるこの3つ、実はすべてアスラボの手掛ける事業です。今回取材したアスラボは、現代社会の抱える問題を、技術ではなくアイディアで解決する会社。誰もが無理だと諦めてしまうような問題を、あっと驚くような方法で解決してしまうのが、この会社のすごいところ。今回は、これらユニークな事業の仕掛け人である、代表の片岡さんにお話を伺ってきました。

世界中の「ありがとう」のために生きる。

「学生に戻りたいなあ」なんて、社会人になった先輩からよく聞く言葉ですが、片岡さんにとっての学生時代は、決して楽しいだけのものではなかったといいます。もともと柔道部で体力には自信があった片岡さんが大学に入って選んだのは、運送業のアルバイト。お金の使い道も知らなかった当時、一人では使いきれないほどの稼ぎがあったそうです。「身に余るほどのお金を手に入れて、『幸せって、お金じゃないな』ということに気づきました。かといって、じゃあ何に意味があるんだろう?って考えた時に答えが出なかったんです」と片岡さん。「何のために生きるべきだろう。幸せってなんだろう」そんな質問を自分自身に投げかけながら、もがき続けて1年半。やっと自分の中で答えが出たのは、21歳の秋のこと。考えぬいて導き出したのは、『社会をよりよくする』というシンプルな答えでした。

「自分にとっての幸せってなんだろうって考えた時、『ありがとう』って言われることだと気づいたんです。社会の抱える問題をすべて解決して、世界をもっと良くすることができたら、一番たくさんのありがとうをもらえるはずだと思いました。ちっちゃい目標を立てると、『できちゃったらどうしよう』って考えちゃうんです。実際、たぶんできちゃう(笑)。一見叶いそうもないような大きい目標なら、死ぬその最後の日まで頑張れる。だから世界中を幸せにするという大きい目標を決めて、その目標から逃げずに生きようと誓いました」。
この日以来、その目標を投げ出したり、そこから逃げだしそうになったことはただの一度もないと、片岡さんは言い切ります。その理由は、“自分で出した答え”だから。世界中を幸せにするために生きる、という答えは誰かに教えられたわけではなく、学生時代に苦しんで苦しんで、自分自身で導きだしたもの。自分で納得のいく答えを導き出したからこそ、一度もぶれずに、21歳に立てた志を追い続けられるのだと言います。

みんなが目をそらすものこそ、アスラボの仕事。

そんな片岡さんのこだわりは、あえて事業にはこだわらないこと。「社会をよくする」という決してぶれない大きな目標を達成するための手段である事業。それは、移り行く世の中に合わせて変わっていくものだと考える片岡さん。なので、事業の内容は一つに決めていないと言います。「純粋に社会をもっと良くしたいと思った。ただそれだけなんです。これをやりたいから起業しよう!ではなくて、社会を良くしたいという想いがあって、じゃあ何ができるか考えようというところから始まりました。そもそも私たちが変えようとしている社会自体が移りゆくものなのに、そのための手段が変えられないのはおかしい話」と、片岡さん。その言葉どおり、現在のアスラボの事業は、農園、シェア別荘、人材育成型シェアハウス、商業施設…などなど、実に多岐にわたっています。その豊富なアイディアの源は、問題から逃げずに死ぬ気で考え抜くことだと言う片岡さん。
私たちの会社が向き合っている問題というのは、実は誰もが頭では分かっているものなんです。例えば、農家の問題ひとつとっても、日本の農家が困っていることなんて、誰でも知っている。ただ、困っている人を見て『ふーん』で終わるか終らないかの違いだと思います。誰もが見て見ぬふりをしているところから逃げずに考え抜くのが私たちの仕事。そういう意味で、私たちの仕事は知的格闘技かもしれません。他の人でも出来ることをやったってつまらないでしょう?それに、正直自分がやらないと誰もやらないだろうなっていう、責任感もあります。会社として社員を抱えている以上、いいことをやっているから、お金にならなくてもしょうがないっていうのは絶対に違うと思うんです」。片岡さんは、ボランティアや慈善団体ではなく、あくまでビジネスとしての解決策にこだわることで、継続的により多くの人を幸せにするという夢を実現していきたいと語ります。

ロジックの壁は、クリエイティブで越えられる。

アスラボの事業の一つに「シェフのおすすめマルシェ」というものがあります。これは、世界に向けて日本の農家が生んだおいしい食材を届けていく事業。このアイディアは、ロジックから生まれたものではありませんでした。常識的に考えれば、「野菜を売っても、利益大きくない」。そのような、誰もが何となくわかっていることを理論的に解決しようとしても、この状況を打開するのはむずかしいです。そこで、ロジックでどうにもならないところを、クリエイティブで考えてみる。常識をひっくり返していくわけです。新しい流通の仕組みをつくり出すことで、産地に足を運ぶ時間のない世界のシェフと、世界に誇れる日本の野菜や果物を売りたい農家の方々をつなぐことができました。

―常識に挑戦する、片岡さんの原動力は何ですか?

「私たちの事業は多岐にわたっていますが、真ん中の核の部分はぶれていません。社会をよくするために、みんなが見て見ぬフリをしているところに切り込んでいくことです。人は、誰もがやさしい心を持っていると思うんです。でも、実際にその「思い」を行動に移すことができない人がほとんどなんじゃないでしょうか。行動に移すには、覚悟が必要です。みんなが持っている優しい心と、絶対に成し遂げるというパッション。私たちの原動力は、そういったものだと思います」。

―今の学生に求めることは、何ですか?

「社会で活躍する人と、学生時代にいわゆる「勉強」ができた人は必ずしもイコールではないと思います。社会で活躍する人は、自分の苦手な分野をきちんと把握して、それを克服する努力ができる人。得意分野をつくることも大切ですが、苦手な分野にきちんと向き合うことを大切にしてほしいです」。

メッセージ

株式会社アスラボ
所在地 所在地:東京都渋谷区神宮前5-52-2 青山オーバルビル2階
事業内容 ・コレクティブレジデンスをはじめとする各種シェアハウスの企画・運営
・新しいライフスタイルを提案するリゾート施設等の企画・運営
・地域交流・地方活性化のサポート
・法人向け不動産活用の企画・運営
会社URL http://www.asulabo.jp/

編集後記 取材 ・高見 悠里|Photo :安藤史紘

 取材中、片岡さんが繰り返しおっしゃっていたのが「逃げない」という言葉。自分の周りにいる困っている人からも、自分自身の弱い部分からも、決して目を逸らすことなく向き合ってきた片岡さんだからこそ、言える言葉なのだと感じました。

 アスラボは、現在インターンの募集を行っているそうです。本気で世の中をよくしたいという熱い思いを持った学生のみなさん!是非挑戦してみてはいかがでしょうか?

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