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プロフィール

仲 暁子(なか あきこ)

1984年生まれ。
京都大学経済学部卒業後、ゴールドマン・サックス証券株式会社に入社。
退社後、Facebook Japan株式会社の初期メンバーとして参画。
2010年9月ウォンテッド株式会社(現ウォンテッドリー株式会社)設立。
2012年2月ソーシャル・リクルーティング・サービス「Wantedly」を正式に公開。

シゴトでココロオドル人をふやす。

Wantedlyというソーシャル・リクルーティング・サービスを知っていますか?一般的な求人サイトのように「給料、勤務地、福利厚生」などの条件で仕事を探すのではなく、やりがい、環境、想い」で求人者と求職者をマッチングするサービスです。「何をするか」より「誰とするか」。今まで取材した社長樣方が口を揃えて言う言葉ですが、この言葉をまさにリクルーティングで実現しています。今回はそんなWantedlyを運営するウォンテッドリー株式会社を立ち上げた仲さんのこころざしを探ります!株式会社トライフォート大竹さんのご紹介です。(株式会社トライフォートの記事はこちら

人と人が出会うハードルを、ぎりぎりまで下げたい。

ーWantedlyの特徴を教えて下さい。

「普通の就職、転職活動は、会社にエントリーして履歴書を送付し、その後面接という流れですよね。Wantedlyの場合は、まずデート。とりあえず会ってみて、ざっくばらんに話す機会を設けます。会社とマッチしたらプロジェクトメンバーに加わってみて、相性が良かったら本気で誘う。“話をききにいく”というフローが最初なんです。いわゆる会社訪問に近いですね」。

ーなぜその仕組みにしたのですか?

「そもそも、エントリーして突然面接っておかしいと思っていました。人と人が出会うハードルをぎりぎりまで下げたかったんです。恋愛はデートを重ねてお互いに良いところ、ダメなところを見せ合うって、そうすることで結婚しても幸せですよね。就職もそうあるべきだと思っています」。

ー最初はなかなか企業に理解されなかったのではないでしょうか。

「そうですね。クライアントに提案しても、ほぼスルーされていました。人は行動原理を変えるのが怖いのだと思います。採用担当者にとって、今までは履歴書を見て面接するという行動を、まずはお茶して下さいって提案されているのですから、『そんなの面倒だ』、という反応が9割でした」。

ーその後、どう広がっていったのですか?

「そんな中でも『おもしろい!』と導入してくださった企業さまが、使ってくれるうちに、『すごく良い人が入社してくれた!』と話題になったんです。というのも、優秀な人は常に職があります。転職しようとすると、自然と色んな人から声がかかるため、別に自分から受けにいく必要がないんです。でも、会社に遊びに行くくらいだったら、優秀な人でも行ってもいいかなって思いますよね。それで会っているうちに意気投合し、入社するケースがあります。普通だったら来ないような人が、 Wantedlyがきっかけで入社してくれた、という声が出て、だんだん広がっていきました」。

ソーシャルの時代の波にのりたい!

仲さんは大学卒業後、ゴールドマン・サックス証券株式会社に新卒で入社しましたが、約1年半後、漫画家になろうと会社を辞めたそうです。実は仲さん、大学4年生のころから漫画家になることが夢だったとのこと。

ー証券会社にはもう魅力は感じなかったのですか?

「入社前から迷いはありました。もし学生のうちに漫画家としてデビューできるのであれば、その道にすすみたいと思っていました。ただ、周りがみんな就活モードだったので、その流れにのって就活し、有り難いことに内定を頂けたので、一旦入社させて頂くことになりました」。

ー漫画家を目指していた時期はどのくらいでしたか?

「会社を辞めてから 1年弱、朝から晩まで漫画を書いていましたね。でも漫画を書き続けているうちに、自分たちが書いた漫画を投稿できるサイトがあればいいなぁと思ったんです。もともとWebサービスをつくることも好きだったので、そのサイトをつくり始めました。そしたら漫画を描いているより楽しくなっちゃったんです」。

ー『magajin』のことですか?

「はい。そして、そのサービスを宣伝するために、スタートアップが集まるイベントに出たのですが、そこで、Facebookの日本法人の代表に会い、会社に誘ってくれたんです。magajinは会社にいながら個人でやって、ゆくゆくは独立してもいいかなぁと結構軽い気持ちで入社しました」。

ーなるほど、それで Facebookへ入社されたんですね。

「ただ、二足の草鞋でやっているうちに、だんだんしんどくなってきて。かつ、そのタイミングでFacebookが日本に広まってきました。これまでインターネット業界は、フェーズによって情報の流れ方が変わっていて、今はソーシャルの時代。実名制に基づいた、リアルな人間関係の上にコンテンツがのってくる時代です。ここが今までとの大きな違いで、この大きい波にのりたい!と思いました。Web業界で勉強させて頂くにつれ、magajinはビジネスモデル的にサステナブルではないと確信したこともあり、代わりに実名制のプラットフォーム上でなにかやりたいと思い、はじめたのがWantedlyです」。

ーそのままFacebookにいようとは思わなかったのですか?

「Facebookはもう完成系に近づいていて、海外では上場間近でした。大企業にいるのか、小さい会社で自分の力を試したいのか、と考えたときに、別に大企業で働かなくてもいいと思ったんです。20代ってすごく貴重だと思うんですよね。一番体力もあり、失うものも何もない、そんな貴重な20代を大企業で使うのか、何かにチャレンジし、自分で生み出したプロダクトに打ち込むのか、と考えた時に、圧倒的に後者だと思いました」。

貴重な20代をどう過ごすか。

ーもともと起業願望はあったのでしょうか?

「学生の頃に起業ブームにのって、友達と4人で起業したことがありました。やりたいこともないのに、“起業”がしたかったので、登記した瞬間に目的達成。結局方向性がなにもなかったので、受託ばかりやっていましたね。端的に言うと、空中分解して終わりました。起業を目的にするのは駄目だと感じましたし、自分にリーダーシップがないと思いました。その経験が苦しかったので起業はやめようと思っていたのですが、magajinやWantedlyをやっていくにあたって株式会社化したほうが取引しやすいので、流れ的に起業することになりました」。

ー学生時代の起業経験が役にたったことはありますか?

「辛かった経験が1番役に立ちましたね。なにが辛いって、精神的なものが1番辛いんです。学生の頃は、“なんで自分はこんなに頑張っているのに、みんなは頑張ってくれないんだろう?なんで誰も私のことを分かってくれないんだろう?”と思っていました。よく“社長は孤独”って言いますけど、それを味わいましたね。ただ、今はそういうものだと理解しているので、そこに対する耐性はついたと思います」。

ー将来的には会社を大きくしていきたいですか?

「そうですね。ただ、組織の大きさって結果だと思うんです。サービスを大きくしたいというよりも、どれだけ世の中にインパクトを与えられるか、という視点で見ています。現在Wantedlyはユーザーが約6万人いるのですが、最終的にはせめて30万人くらいの人が使ってくれたら良いなと思っています。それくらいの規模に 1年で。そうなると、必然的に人数を増やす必要があるというだけで、規模を大きくすることが目標というわけではないですね」。

ーどのようなインパクトを与えていきたいですか?

「世の中の見方が変わって、ポジティブになってほしいですね。生まれてきてよかったと思う人が増えてほしい。仕事が原因でハッピーじゃない人が沢山いるなぁと感じていて、そこをなんとかしたいと思っています。Wantedlyの目標は“シゴトでココロオドル人をふやす”ことです」。

ー最後に、学生へメッセージをお願いします!

「人生って本当に短いし、20代は本当に貴重です。そのあと女性は結婚や出産というイベントがあるので、全力投球できなくなってしまいます。前線から一回はずれると、重要な仕事は任せてもらえにくくなる。そう考えると、最初からフルスロットルでアクセル全開に挑戦し、20代のうちにある程度の結果を残すことが大事だと思います」。

メッセージ

ウォンテッドリー株式会社
所在地 〒108-0071 東京都港区白金台3-19-6 白金台ビル3F
URL http://site.wantedly.com/
事業内容 インターネットを使ったコンテンツやサービスの企画・開発

編集後記 取材 ・細川芽衣|Photo : 飯山 福子

こんなにカッコいい生き方をしている女性がいるとは…!!と感じるほど、非常に刺激的な取材でした。私自身も20代半ばにさしかかり、来年から社会人になる身として、“貴重な20代をどう過ごすか”というお話は大変興味深かったです。才色兼備な仲さん、とても憧れます!!ウォンテッドリー株式会社の更なる発展に期待です!!

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