商品ブランディングプロジェクト/ポスター・パンフレット制作 / 株式会社 ユーエム工業さま

モノづくりのこだわりや想いを掘りさげ、
プロダクトの価値をさらに高めていく。

2014日本BtoB広告賞 経済産業大臣賞 受賞
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ユーエム工業ノコギリ

刃物のまち兵庫県小野市で、約100年の歴史を誇るノコギリメーカー「ユーエム工業」。
世界一切れるノコギリを基本方針に、自社ブランド『Silky』を展開している。
切れ味はもちろん、デザイン性に優れ、グッドデザイン賞や海外のプロダクト賞を多数受賞。
パラドックスでは主に採用説明会や展示会での使用を目的とした会社パンフレットと5連ポスターを制作した。
ポスターが、「シンプルでローコストでありながら、情報伝達が深く大きく、決してプアーではない堂々たる作品である」
と評価され、2014日本BtoB広告賞で経済産業大臣賞を受賞した。

  • ユーエム工業さまポスター「切れ味誇るノコギリ」
  • ユーエム工業さまポスター「切れ味誇るノコギリ」
  • ユーエム工業さまポスター「切れ味誇るノコギリ」
  • ユーエム工業さまポスター「切れ味誇るノコギリ」
  • ユーエム工業さまポスター「切れ味誇るノコギリ」
 

日本BtoB広告賞とは

日本BtoB広告協会が年1回主催する、BtoB広告の普及や振興をはかるために1980年から開催しているBtoB広告作品のコンテスト。 BtoB広告分野のコミュニケーションツールにスポットを当て、その広告作品を通して展開される企業コミュニケーション活動(広告主)と制作にかかわる総合技術(制作社)の優れているものを表彰し、ビジネス・マーケティング・コミュニケーションの一翼を担うBtoB広告の発展と総合的なレベルアップを図ることを目的としている。

POINT

その企業や商品ならではの魅力を形にするポイント。

  • お客様と制作者の
    距離の近さ
  • 多角度からのヒアリング
    による企業理解
  • 商品・企業の先にある
    価値の深堀り
 

PROJECT

制作の流れ

きっかけ

約100年で初めての、会社案内パンフレット制作。

これまでユーエム工業では、新卒の採用説明会において製品カタログとA4サイズ1枚の会社概要を配布していた。ただし、採用市場の激化という背景もあり、既存の会社概要だけでは情報としてモノ足りないことから、パラドックスに会社案内パンフレットの制作をご依頼いただく。それまですべてのツールを専務のご友人であるデザイナーが作成しており、初めて社外の制作会社に依頼することになった。

ヒアリング

企業理解のためだけに、多角的に徹底ヒアリング。
クリエイターが直接窓口や制作まで一貫して担当
クリエイターが直接
窓口や制作まで一貫して担当

取材とは別に、企業理解のためだけに社長や専務、開発・製造部門のベテランと若手、総務課長にヒアリング。歴史や企業理念の詳細、歴代の社長の話、ビジョン、ブランド立ち上げの経緯、大切にしていること、モノづくりの精神など、多角度から企業を知ることで、そのDNAを浮き彫りにしていった。

魅力の抽出

これまで表に出なかったこだわりや想いが見えてくる。
近隣の子どもたちと植林活動も行っている
近隣の子どもたちと
植林活動も行っている

一切の妥協を許さないモノづくりの精神やノコギリのパイオニアとして業界の新たな常識を生み出してきた歴史、木を切る道具だからこそ自然を大切にする想い、海外展開における日本企業としての誇り、商品を使用するエンドユーザーへの配慮など、ヒアリングのなかでたくさんの事実や想いが明らかになった。

制作

ブランドに、プロダクトの先にある世の中への価値をプラスする。
想いや歴史を伝えたパンフレット
想いや歴史を伝えたパンフレット

製品カタログや実物で、切れ味やデザイン性などプロダクトとしての魅力は伝わっている。そこでパンフレットではプロダクトの裏にあるこだわりや想いを掘りさげることで見えてくる、世の中への価値を伝え、ブランド価値をさらに高めていった。企画が決定した後に、改めてパンフレット制作に必要な取材や撮影を行っていった。プロダクトが特徴的なので、あえて製品写真は最低限にとどめ、メッセージ中心の内容に。1年目にパンフレットを、翌年に同じ意図から装飾ツールとして5連ポスターを制作した。

株式会社ユーエム工業 専務/宮脇 昌三氏

次世代につなぐためのパンフレット制作なんです。

宮脇 氏
CIやブラディングにしても私がずっと管理し、プロダクトデザインやロゴ、カタログなどは、デザイナーをしている同級生にお願いしていました。
『Silky』ブランドを高めるためには、しっかりした管理と腹を割って話し合える制作者に依頼することが不可欠でしたから。
しかし、いつまでもその状態ではいけない。次の世代にバトンしていかないと。
そこで採用パンフレット制作は、若手に任せることにしたんです。
ほかの制作会社にツール制作を依頼するのは初めてのことでした。

新しい会社の新しい発想を取り入れ、自分たちのレベルを上げていくことは大切ですね。
『Silky』ブランドの成り立ちもそう。それまで作っていたのは、ノーブランドの普通のノコギリばかり。
でも、外部と協同開発し、モノづくりのレベルを上げることで、『Silky』ブランドの立ち上げにつながっていきました。
そういった意味で、パラドックスにはどういったパンフレットにしてくれるのか期待していましたね。
「制作会社に依頼するのは初めて」ということは知っていましたが、そういった経緯があったんですね。
最初、HPを拝見させていただいて、プロダクトがとてもカッコいいなぁと思いました。
国内外のプロダクトデザインの賞をいくつも受賞されている。
また、ゴム太郎やツルギ、ズバット、ハヤテ、カタナボーイなど、ネーミングもユニーク。
どういったモノづくりをされているのか非常に楽しみでした。
企業理解のために採用説明会を見学させてもらったり、社長や専務、開発・製造部門のベテランと若手、総務課長にヒアリングをさせてもらったのですが、 そのなかでHPや資料などではわからないたくさんの魅力的な事実や想いを聞けて面白かったです。
たとえば、常に世界一の切れ味を誇るノコギリを作り続けるために日本や世界に先駆けた製品開発で業界の新しい常識を生み出してきたこと。
また、もともと製品は型番だけで名前はなかったのが、愛着を持ってもらえるようにと専務がすべてネーミングしていることや、この国で生まれた企業として海外に輸出する製品には必ず”Made in Japan”を入れるようにしていること。
あと、パートナー企業はすべて兵庫県内の地場企業というのが印象的でしたね。
株式会社ユーエム工業 専務/宮脇 昌三氏

地元に支えられての
100年の歴史。

宮脇 氏
ノコギリといった刃物は小野市の地場産業。
私たちが事業を行っていくための環境はすべてそろっているんです。
ほんと地域に感謝ですね。付き合いの長い企業さんが多くて、2代3代と取引があるところばかりですね。
全国で見ればもっと色んな会社があるかもしれない。
でも、距離の近さが大切。
顔を見合わせて、雑談もして心を通じ合えるパートナーさんとモノづくりがしていきたい。
いまの世の中ならこの場所からも全世界に販売できますしね。ありがたいなぁ。
ユーエム工業が約100年にわたって事業を営んでこられたのも、こういったまわりに支えてもらえるからに他なりません。
だからこそ、値段を追っていてはダメ。パートナーさんのためにも、安かろう悪かろうではなく、価値のあるモノづくりをしていかないといけないんです。
そういった素晴らしい企業精神・モノづくりの姿勢を伝えることで、より企業やブランドの価値を高められるではと思いました。
プロダクトの良さは実際の製品やカタログで伝わる。
だからこそ、+αでつくるパンフレットでは、あえて製品の写真はほとんど載せず、メッセージ中心の内容にしました。
この考え方に共感・好感を抱いて入社してくれる学生さんは自分の仕事に誇りを持ち、活躍してくれるに違いない。
また、問屋さんやエンドユーザーにもこの良さが伝わるはず。
営業用として使っても有効な内容だと思ったんです。
その同じ流れで採用説明会や展示会用としてポスターも作らせていただきました。
BtoB広告賞授賞式

プロダクトが持つ奥行きを表現する。

宮脇 氏
“プロダクトは、モノ言わぬセールスマン”。
だから、これまでのカタログづくりでは説明で売るのではなく、いかに製品を魅力的に見せるかに専念してきました。
でも、今回の受賞ポスターやパンフレットを見て「こういう方法もあるんだ」と思いましたね。
本当に良いプロダクトはにわかづくりで生まれてこない。歴史と思想がある。
その奥行きが表現されているように感じました。
あと、私たちが大切にしている和の精神も通じるかと。奥行きと余白があって、広がりがある。
授賞式での交流も含め、良い体験をしましたよ。
制作は、制作者とお客様との二人三脚。ポスターは和を意識した日本画風のデザイン。
デザインや切れ味、海外展開、顧客志向などあらゆる側面からブランドの価値を深堀りして訴求しました。
でも、これらのキャッチコピーもデザインもすべて取材で聞いた事実・想いがコピーのもとになっています。
そういった意味で、制作というのは制作者だけではなく、お客様との二人三脚なんだと気づかされた案件でした。
だからこそ、制作社側と広告主側が一緒に表彰される日本BtoB広告賞を受賞できたのは嬉しかったです。
ありがとうございました!

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