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2017.09.11REPORT

【社内報】オフィスで自画像ワークショップを行いました。

ある金曜日の真夏の夜、
パラドックスの東京オフィスが
絵画教室になりました。

‥‥と言うと少しびっくりするかもしれませんが、
本当に絵画教室になったわけではありません。
学芸大学駅近くにアトリエ教室をかまえる
「Visions Palette(ビジョンズ パレット)」
から、パラドックスのオフィスに出張してもらい、
この日限定でワークショップを行ったのです。

実はこの「Visions Palette」は、
2016年の夏からパラドックスが始めた事業のひとつ。
じぶんと向き合って、志に気づいていくアトリエ教室として、
デッサンや油絵はもちろん、日本画そして彫刻や立体など、
誰もが美術を楽しめる ”場” をつくり提供しています。

今回のワークショップのテーマは、
『真白な紙の中の密会 LIFE PORTRAIT』。
どのメンバーも真剣に自分と向き合い、
自画像を描いていたらあっという間に過ぎた3時間。
その様子をご覧ください。

ビジョンズパレットが初来訪。

金曜日の午後6時、
東京オフィスのある表参道の界隈では、
週末の雰囲気がただよい始めた頃、
東京オフィス10階のスペースに
そろそろとパラドックスのメンバーが
集まり始めました。

この日は、ビジョンズパレットによる
ワークショップ体験の日。
希望を募って集まったメンバーも、初めての試みに
楽しみな気持ちと不安な気持ちでソワソワです。

▲当日は、17名の参加者が集まりました。
▲当日は、17名の参加者が集まりました。
▲みんな用意されていた画板をさっそくセッティングし、やる気満々です。
▲みんな用意されていた画板をさっそくセッティングし、やる気満々です。

いよいよ、ワークショップがスタート。

全員集まり、いよいよワークショップがスタートです。
まずは、ビジョンズパレットの代表アーティストである
安井鷹之介(やすいたかのすけ)君からの挨拶です。

安井:
みなさん、今回はご参加ありがとうございます。
えー‥‥、いったん、画板は置きましょうか(笑)

参加者:
(笑)

画板を抱え、今すぐにでも書き出せる準備をしていたメンバー。
ちょっとやる気が先行しすぎてしまいましたが、
この一言で冷静さを取り戻し、仕切り直しです。

▲こちらが、安井鷹之助君。同じビジョンズパレットのメンバーである早田君と佐野君も来てくれました。
▲こちらが、安井鷹之助君。同じビジョンズパレットのメンバーである早田君と佐野君も来てくれました。
▲安井「上手に描こうとか、自分の考えを表現しようとかではなく、"今"を描くようにしてください」。
▲安井「上手に描こうとか、自分の考えを表現しようとかではなく、"今"を描くようにしてください」。
▲代表の鈴木からも、このワークショップの目的を説明。
▲代表の鈴木からも、このワークショップの目的を説明。
▲安井君の熱のこもった説明に、真剣な顔で応える参加者たち。
▲安井君の熱のこもった説明に、真剣な顔で応える参加者たち。

集中して、描いて、壊す。

待望の自画像制作スタートです。
‥‥の前に、まずは描くための
ペンを用意しなければいけません。
今回使用するのは「木炭」。
木炭をサンドペーパーで削り、
「刀」のような形に尖らせていきます。

安井:
さっさと削ろうと思えばすぐにできてしまいますが、
ゆっくり時間をかけて行ってみてください。
「呼吸」と「木炭を削ること」に感覚を集中させます。

▲画材はこの木炭を使用します。この先を削って尖らせます。
▲画材はこの木炭を使用します。この先を削って尖らせます。
▲木炭は軽くてやわらかいので、油断すると折れたり削りすぎてしまったり。
▲木炭は軽くてやわらかいので、油断すると折れたり削りすぎてしまったり。
▲削りカスが飛び散らないように箱の上で削ります。
▲削りカスが飛び散らないように箱の上で削ります。
▲普段の仕事とは、また違った感覚の時間が流れ始めました。
▲普段の仕事とは、また違った感覚の時間が流れ始めました。

安井:
次は、前にある鏡で自分をよく観察してください。
何も考えずに「見る」と「描く」に集中してください。

鏡で自分の顔の細かいところまで観察します。
最初はなんだか気恥ずかしいですが、
段々と鏡の中の自分を客観的に見ることが
できるようになってきました。

不思議ですが、ずっと見ていると
「左右の耳の位置が違うなあ」とか
「この人は疲れてそうだな」など、
他人事な感想が浮かんできます。

安井:
思ったこと、感じたことがあれば、
些細なことでもメモに残しておきましょう。

▲まずは、よく見る。
▲まずは、よく見る。
▲自分を物理的に捉えて、カタチを再現していきます。
▲自分を物理的に捉えて、カタチを再現していきます。
▲一度描いた線は消さずに、どんどん線を重ねていきます。
▲一度描いた線は消さずに、どんどん線を重ねていきます。
▲真剣です。
▲真剣です。

なかなか最初の一歩を踏み出せない人。
逆に、我先にと大胆に描き始める人。
ウンウン唸りながら描く人。
それぞれに自分の世界に没入していきます。

安井:
では、その自画像をティッシュでぼかします。
思いきってその自画像を壊してください。

あ、消しちゃうんですね‥‥。
少し名残り惜しい気もしますが、
思いっきりこすっていきます。

▲おりゃー!
▲おりゃー!
▲おりゃおりゃー!
▲おりゃおりゃー!
▲作って壊す。クセになる楽しさがあります。
▲作って壊す。クセになる楽しさがあります。

安井:
これがベースです。この上に、
もう一度自画像を描いていきます。
写実的でも抽象的でもなんでもOKです。
自分に正直に表現に没頭しましょう。

▲段々と自画像が完成してきました。
▲段々と自画像が完成してきました。

制作終了です。

自画像が描き終わり、
多くの人が口にしていたのが
「消したあとのほうがよくなった」
という意見。
実際に私も自画像を描きましたが同じ意見です。
一度壊すことで、さらに客観できるように
なったということでしょうか。

安井:
次に、自分の自画像にタイトルと詩をつけます。
この一連を通じて感じたことを描きましょう。

▲自画像を描いた時間の経験を詩にします。
▲自画像を描いた時間の経験を詩にします。
▲最後の最後まで、自分と向き合う。
▲最後の最後まで、自分と向き合う。

自画像と詩が完成したら、
みんなで鑑賞会をします。

気になった作品には付箋で
メッセージが貼られていきます。

他人からはどう見られているのでしょうか。

▲完成した自画像がズラーっと並べられました。
▲完成した自画像がズラーっと並べられました。
▲鑑賞会のスタートです。
▲鑑賞会のスタートです。
▲どれもいい絵です。
▲どれもいい絵です。
▲参加者からのコメントが貼られていきます。
▲参加者からのコメントが貼られていきます。
▲感想も、見る人によって様々です。
▲感想も、見る人によって様々です。

気づけば過ぎていた3時間。
いつも仕事をしているオフィスでの
ワークショップでしたが、
どこか別の空間にいるような
不思議な感覚を体感することができました。

自分を俯瞰して、それを紙の中に残すことで、
なぜか少しだけ肩の荷が降りたような、
心に余裕ができたような感じがしました。

なにかにモヤモヤしていたり、
忙しすぎる日々を送っていたりする人は、
一度、自画像を描いてみてもいいかもしれません。

ときどき、自分でも自画像描いてみようかな。
以上でレポートをおわりにします。

以下、今回のワークショップの参加者の感想です。

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インナーブランディングの土壌づくりの一環として、という話もありつつ参加しましたが、ものすごく可能性があるように思いました。深い自己対話。承認の最も本質的な形の一つは、ありのままのあるがままの自分に、ただ焦点をあて、その事実を善い悪いでなくただ俯瞰し、認めるということなのだと思います。

とてもいい体験ができました。自分から見て、とても保守的な絵になっていて、デザインをなかなか壊しにいけない今の自分がはっきり見えた気がしました。みんなの絵、すごく魅力的でした。

ひっさびさに木炭を使って自画像を描いたなぁ。多分、高校の画塾以来‥‥?ついつい技法に走っちゃって、デザインする時の悪い癖が出てる、とはっきりわかりました(笑)。なんとも言えない静かで豊かな時間を過ごせた気がしました。

なんとなく自分を見ることに抵抗があったのと、想像でそれを補おうとして、鏡を見ずに描き進めてしまっていることに、途中で気がつきました。この描き方って自分の思考の癖なのかなと思います。一度ティッシュで絵を消したときのぼやけたもの、装備を剥がしたその誰かに、今の自分を垣間見た気がします。終わったあと、みなさんの絵を見ていて、その違いが本当に興味深かったです。

自分を見つめ直す機会としてほんとにいい時間だったなと思います。ぼくは自分から逃げがちで、自分の気持ちに素直になれかったり、自分を信じることができないときがあります。そんなぼくにとって、ただありのままの自分を見つめるというこの時間は、自分に正解を求めずに、自分を受け止めることができるいい体験でした。心に余裕が持てた気がします。

高校の時にも美術クラスで自画像を描いたのですが、その時といまの自分の自画像への向き合い方が全く違って驚きました。昔の私は、上手に描こうという意識が高くてなかなか描き始められなかった。でも、いまの私は何故か迷うことなく描き始めることができました。思いがけず、自分の変化を知ることができて嬉しかったです。こういう時間を持つことは普段からやっていきたいなと思いました。

仕事とかその他うやむや一旦を忘れて絵に自分に集中できる。普段の日常の中で、なかなかできない経験だなと思いました。フロイトではないですが、たしかに己の存在をちゃんと確認できる心のデトックスのような感覚を味わいました。社会人をやりながら、これが味わえるのが貴重。

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(おわります)

PDPR-2017-9-11-MON

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※敬称略

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