株式会社パラドックス

HOME >  大阪オフィス > 大阪オフィストピックス  > 【チームブランデイング事例】大阪大学アメリカンフットボール部トライデンツ

2020.03.16

【チームブランデイング事例】大阪大学アメリカンフットボール部トライデンツ

伝統を築き、勝利への道筋を明らかにするチームブランディング

●背景・課題

阪大アメフト部は現在2部ですが、1部昇格を掲げながらも10年以上にわたって1部昇格を果たせていませんでした。さらに、2018年からの2部リーグの再編成に伴って、阪大アメフト部を取り囲む環境も変わり昨シーズンは負け越すなど、新たな局面にさしかかっています。

そのような背景もあり、課題として以下のような点がありました。

 

・チームとして軸を持ち、環境に左右されずにシーズンを戦うこと。

・アメフトをする意義やどんな人間になりたいかを個人個人が意識して活動すること。

・部員のモチベーションの差をなくし、チームとして一体感を持つこと。

・阪大アメフト部の伝統や、阪大アメフト部らしさを明確にすること。

・長年にわたり1部から上がれていないことでついてしまった負け癖を払拭していくこと。

・応援されるような魅力的なチームになること。

・1部昇格のための勝ち筋を見つけること。

 

特に、阪大の部活動でアメフトをする意義やアメフトを4年間やることを通してどんな人間になっていくのかを、部として明確にしたいという想いを受け、チームブランディングをすることになりました。

●プロジェクトの概要

以上の課題や状況を踏まえて、全3回にわたって以下のような内容でセッションを実施しました。阪大アメフト部で活動する意義や果たすべき使命が何かを考えるべくチームから約20名が参加し、思考の整理と言語化を行いました。

 

【ROUND1】

プロジェクト説明

課題感の共有

得たい成果の共有

DNAの考察

 

 

【ROUND2】

チームの強みの考察1-阪大の持つ強みとは何か-

チームの強みの考察2-どのような勝ち方が阪大らしいか-

大切にしていきたいDNAの考察

時代の要請の考察(阪大アメフト部が社会から求められていること)

チームミッションの考察

【ROUND3】

ミッションワードの再考

「勝つための三つの方程式」の考察

(阪大アメフト部が勝つために突き詰める三つのDNA)

●プロジェクトの成果物

今回のチームブランディングでは、チームミッションと「勝つための三つの方程式」を一緒に作らせていただきました。もともと作る予定であったチームミッションに加えて、阪大らしい戦い方・勝ち方の指針となる「勝つための三つの方程式」を作ったのは、1部昇格を10年以上達成できていない現状の中で、曖昧であった阪大らしい勝ち方をチームの中で再定義し明確にすることが、セッションを通して必要なことであると見えてきたためです。

また、チームミッションでは、日々果たすべき使命を表すとともに、クラブでの4年間を通してどんな人間になっていくのかを言語化しました。

 

夏合宿では、活躍の種類に応じて総合力・完成度・粘り強さという部門に応じてMVPを選出、表彰するなど、日々の行動や取り組みへの反映も始まっています。一人ひとりの意識が同じ方向を向くことで、大阪大学アメリカンフットボール部の強みを生かした戦い方へと繋がりつつあります。

▶︎プロジェクトを終え、秋のシーズンに向けて学生が作ったPump Up動画です。粘り強さと総合力、完成度が動画にも盛り込まれています。

●プロジェクト(セッション)を通した成果

プロジェクトのセッションを通して、課題や強みの整理ができたことに加え、それらの優先順位を考えることで大切にしていきたいことがクリアになりました。特に、当たり前にやっていたことが実は大きな強みであったのが分かり自信にもつながりました。また、普段あまり意識していなかったという社会的な視点も取り入れて考えることで阪大アメフト部の社会的意義も見えてきました。

▶︎2019年シーズンは接戦を勝ち切れず負け越してしまっていますが、最後まで戦いました。
▶︎2019年シーズンは接戦を勝ち切れず負け越してしまっていますが、最後まで戦いました。