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隠れた個性を浮き彫りに。
新コンセプトを軸に世界観をつくる
採用ブランディング。

CLIENT:中西金属工業株式会社さま

  • 採用ブランディング
  • 大阪府

中西金属工業(NKC)は、大阪・天満に本社を置くBtoBメーカー。モーターなどの回転する部分に使われる軸受「ベアリング」の中核部品である「リテーナー」で、世界トップレベルのシェアを誇る。その他にも、コンベアシステムや住宅関連部品、新規事業などを展開。2024年には創業100周年を迎える、歴史ある企業。

#1. 採用における課題

創業から約100年。先回りしてニーズを見出す精神と高い技術力で、事業を切り拓いてきました。現在も、軸受、輸送機、特機の3つの主力事業部の拡大はもちろん、新規事業も続々と生まれています。働き方や就労環境の面を見ても、創造性を刺激するお洒落なオフィス、ジム、託児所など、数多くの魅力があります。しかし、ニッチな製品や社名から、「地元安定企業」というイメージを持たれており、自社ならではの魅力のアピールに課題を感じていていました。また、関西の大手BtoB企業とのバッティングをはじめ、金融業界や公務員志望の学生など、マッチングのズレもありました。

#2. 解決するための道筋

「関西の名だたるBtoB企業と並んでも埋もれず、NKCにマッチする学生に選ばれる存在になる」ということをゴールに定め、そこから逆算して5カ年分のロードマップを作成しました。1年目は、いきなりツールの制作に取り掛かるのではなく、まずNKCの個性や「らしさ」を存分に出すコンセプト開発に注力。2年目から、コンセプトに基づいたツールの制作で一貫した世界観をつくりあげていきました。3年目以降は、PDCAを回し、ツールの改善などに取り組み、5年間かけて「関西の個性派企業」として独自のポジションを確立する計画です。

#3. コンセプト

1年目のコンセプト開発では、社員への徹底したヒアリングに加え、実際の学生に生の声を聞くという弊社オリジナルの「リアル・クリエイティブ」という手法で、20人の学生にヒアリング。学生に「刺さる」NKCらしさやコンセプトを考察しました。

 

NKCのはじまりは、一人のかんざし職人。以降、日常の暮らしの中にある何気ないひとコマから世の中のニーズを見出し、新しい時代に求められるモノやコトを先回りして考え、金属加工技術でこつこつと応えてきました。安定した経営基盤があるからこそ、ときには攻めた挑戦にも踏み出す。金属はもちろん、さまざまな領域から個性豊かな仲間を募り、NKCという船に乗り込む。ものづくりの世界を約100年冒険してきたNKCが伝えたいものづくりの可能性や面白さを、「金属パイレーツ」という採用コンセプトに込めました。

#4. 制作物フェーズ①キービジュアル

コンセプト「金属パイレーツ」の世界観を、採用のメインターゲットである機械、電気、情報系の学生に刺さるようなインパクトのあるキービジュアルに表現しました。4人のキャラクターはNKCの4つの根幹事業を擬人化したもので、各事業部の象徴的な部品が用いられています。堅めの印象を受ける社名とのギャップづくりとして、未来感も表現。意外性で学生に興味喚起を促すことを目的としました。

▲「金属パイレーツ」の世界観を表現したキービジュアル。

#5. 制作物フェーズ②各種ツール

コンセプトの世界観を表現したキービジュアルを土台に、各種ツールを展開していきました。会社案内パンフレットは、「ぼうけんのしょ」をイメージしました。これからものづくりの世界へ足を踏み入れようとする学生に向け、NKCの歴史、プロジェクトストーリーを紹介。成功事例だけでなく、失敗事例「失敗(パイ)レーツ」も挑戦の証として掲載し、攻めの姿勢も伝えました。

▲「ぼうけんのしょ」をイメージした採用パンフレット。

▲冒頭では、イラスト付きで創業~現在までの歴史を解説。

▲企業説明だけでなく、NKCの挑戦や伝説、失敗談なども掲載。

採用サイトでは、人やオフィスといったあらゆる角度からNKCを紹介。本社紹介では創造的なオフィス、ジム、ラボなどを視覚的に伝えるオフィスツアー動画を制作し、サイトのTOPに設置。堅いイメージを持たれがちな社名とのギャップを、いち早く解消できるよう工夫を施しました。

▲大阪天満の上空からドローンで迫る、オフィス紹介ムービー。

▲その他、NKCのあらゆる魅力を紹介する。

その他、細かいノベルティも、「金属パイレーツ」のコンセプトに則り制作しました。

▲ノベルティの「ノートブック」。

▲女子学生向け採用パンフレット。

#6. その他施策(YouTube、バラマキツールなど)

今後一般化するオンライン就活に先駆け、学生とのコミュニケーションの接点を増やす施策として、主にエントリー学生限定で、YouTube上での動画配信も開始しました。動画を通して人事チームや企業の雰囲気を知ってもらい、親しみを感じてもらうねらいがあります。

▲企業紹介などに加え、選考段階に応じたフォロー動画も公開。

また、専攻別のバラマキツールも制作し、メインの採用ターゲットである機械・電気・情報系の学生へのアプローチを強化しました。現在も、PDCAを回しながら、各施策の取り組み・改善を継続しています。

▲YES/NOチャートで楽しく企業理解を促す専攻別バラマキツール。

#7. 得られた成果

採用ブランディング開始初年度は、業績の向上に伴い、過去最高の採用予定人数を計画していました。結果として、予定していた20数名のほとんどを、公募で採用することができました。また、以前に比べ、より多様な人材からの応募が集まるようになりました。