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トピックス2023.09.14

空間の変化が、人の意識を変える。
理念を体現する「空間ブランディング」

オフィス空間はなぜ必要なのか?

オフィスをはじめとした企業における空間とは、何のためにあるのでしょうか。

リモートワークが定着した現在の日本において、職種によっては、「業務を遂行する」ということは在宅でも十分可能であることが分かってきました。

では、オフィスはまったく不要になるのか?きっとそんなことはないはずです。単なる業務遂行という場所を超えて、これからのオフィス空間はどんな存在であるべきなのか。真に求められるオフィス空間の在り方が問われています。

パラドックスが考える空間ブランディングとは。

パラドックスでは、これからの時代、オフィスをはじめとした企業における空間は、単なる業務遂行という機能以上に、企業の志やビジョンを実現するために非常に重要な役割を果たすようになるであろう、と考えています。

あえてリアルな「空間」だからこそ発揮できる価値。それは五感で体験できる場所であるということ。ブランディングで大切なのは、理念に基づく「一貫性」や「統一感」です。社員や取引先、顧客といったステークホルダーと様々な接点を生むオフィスという空間は、企業のブランドアイデンティティを体感しつつ、その企業独自のストーリーを伝える最適な場となり、エンゲージメントを高めるための「拠り所」になってきます。

たとえば、“暮らすように旅をしよう“というキーワードを掲げるAirbnbのオフィスは、倉庫跡を利用した広々としたスペースに大小たくさんのミーティングルームが用意されているのですが、その中で同じデザインのものはひとつとしてありません。

参考元:OFFICE SNAPSHOTS
参考元:OFFICE SNAPSHOTS

各ミーティングルームは実際にAirbnbで掲載されているスペースを再現していて、フロアやエリアごとに「ブエノスアイレス」「京都」「アムステルダム」といった世界の都市をテーマに、色のパターン、材質等でローカルの雰囲気を表現。社員はオフィスにいながら世界中に登録されている物件を味わうことができるとともに、自社の理念を体感することができるようになっています。

このような企業理念とオフィスの深い結びつきによる、効果的なコーポレートブランディングを促進するために、このたびパラドックスでは、理念に基づいたオフィスの在り方、空間コンセプトを言語化する「空間ブランディング」を推進しています。

空間ブランディングの大まかな流れ

①:社内を巻き込み、プロジェクト化
経営者やデザイン会社だけで決めてしまったオフィス空間では、社員にとっては愛着が感じにくいこともあります。そこで、社内を巻き込んでプロジェクト化することをお薦めしています。策定に関わったメンバー全員に「所有感」が生まれ、ブランドが浸透しやすくなる効果があります。プロジェクトはセッション形式で意見を出し合い、自分たちが使うオフィスの「在り方」から考えていきます。関わったメンバーは、オフィスデザインの背景を理念に基づいたストーリーで語れるようになり、働きがいも高まります。

②:オフィスの空間コンセプトを定義
企業理念(志)を社内外に認知・共有化するために、オフィスの空間コンセプトを言語化・イメージ化します。言語化のポイントとして、コーポレートアイデンティティ(CI)から考えることはもちろん、その企業が実現したい未来であるVISIONを念頭に、空間が果たすべき役割をコンセプトとして定義します。

③:空間コンセプトを基に、行動変容を起こす企画と共にインテリアデザインを構築
プロジェクトで言語化、イメージ化された空間コンセプトを基に、実際にデザイン設計のパートに移ります。その際の重要な要素として、オフィス空間を通して理念に沿った行動変容を起こす企画を構築し、インテリアデザインに落とし込むこと。その上で、企業にとってベストな相性のインテリアデザイン会社を選定、オフィスとしての機能面もしっかりと配慮しながら、独自の世界観を盛り込んで設計していきます。

④:細部にこだわりつつ、コストパフォーマンスを意識した施工
新しいオフィスのシンボリックな空間を、イメージパースや模型で事前に共有します。最終的なアウトプットイメージに相違がないか、コンセプトがしっかりと具現化できているかなど、これまでのワークの過程で生まれた資産を実際に確認し、細かくすりあわせていきます。仕様がフィックスしたら、数社の施工会社との相見積を経て、コストパフォーマンスを意識しつつ施工を進めていきます。

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社員の意識を変え、理念に沿った行動変容を起こすための効果的な空間づくり。これからの時代のワークスタイルをイメージしつつも、ブランディングの発想を大切にしながらオフィス空間を整えていく。アイデンティティと機能性が高次元で両立された空間には、同志が集まり、独自の企業カルチャーが育まれていく。人びとの意識の高まりが、長期的な業績向上へとつながっていく。そんな流れをつくるサポートができたらと思います。

その他の空間メニューに関して

理念を体現するオフィスづくり、店舗づくりの一環として、パラドックスではメインとなる空間ブランディングの他にさまざまな空間にまつわるメニューを用意しております。ここでは、そんな空間メニューをいくつかご紹介致します。

 

理念に沿った空間づくりのための各種ワークショップ
オフィス移転やリニューアルのタイミングで在りたいオフィスの姿を字コンテで描くワークショップや、模型を用いたワークショップ。自社のブランドマテリアルを素材選定していくワークショップなど、社員の皆様と一緒に作り上げることでオフィスや店舗に対して社員一人一人の所有感を高めます。

企業の志を表現する壁面、フィロソフィーウォール
企業理念を策定した後の次のステップで多く見られるのが、理念ワードをポスターなどで作成してオフィスに飾るというもの。その代わりとしてフィロソフィーウォールを設置し、オフィスの壁面全体を用いて理念を体現します。

 

▲学校法人 未来学園 高崎歯科衛生専門学校さまの事例/理念を表現した一枚絵を校内の壁面に描きました。
▲学校法人 未来学園 高崎歯科衛生専門学校さまの事例/理念を表現した一枚絵を校内の壁面に描きました。

店舗展開の際の理念を軸にしたガイドライン作成
多店舗展開をしていく際のマニュアル作成も、理念を軸にした構成で展開。空間設計などの通常レギュレーションだけではなく、ブランドアイデンティティのガイドラインとして機能するように設計していきます。企業が大事にしたい理念や想いの部分をマニュアル化することにより、例えばフランチャイズ展開のような他企業との共創の際でも、一つの拠り所として機能していくことになります。

空間ブランディングにご興味のある方、もっと詳しく知りたい方は、下記のお問い合わせページより、お気軽にご相談ください。

※下記お問い合わせフォームの「空間ブランディング」にチェックをいれていただけますと幸いです。

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