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変革に燃える挑戦心も、社員たちのまっすぐな想いも。
ぜんぶまるごと積み込んで、大好きな「引越し」を前へ。

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2006年、当時21歳だった文字放想(もんじ ゆきお)社長が、それまで勤めていた引越し会社を飛び出し、トラック1台で始めたアップル。「引越しを通じて、ひとつでも多くの笑顔を生み出し、笑顔溢れる世の中をつくること」を企業理念とし、「肉体を酷使する長時間労働」という引越し業界のイメージを「安心して働ける環境づくり」「業界に先駆けたTech導入」などで変革しつつある。

#1.プロジェクトの背景

引越しは、誰かの人生の節目において、みんなで汗をかきながら一つのゴールに向かって頑張れる幸せな仕事。にもかかわらず、「きつい」「一生の仕事ではない」など、負のイメージで語られてしまう。こうした現状を変えたいという社長の強い想いと、社長自身の壮絶な人生の物語を伺うことからこのプロジェクトはスタートしました。ご依頼をいただいた時点で既にアップルには社長の人間や仕事に対する考え方を抽出した31条のクレドが存在し、社員たちは毎朝1条ずつ唱和することを通じてその考え方に親しんでいました。しかし、社員一人一人が引越しという仕事に誇りを持ち切るにはそれだけでは不十分であると社長は考えていました。「引越しという仕事を、そしてアップルという会社を選んでくれた若い社員たちが葛藤に直面した時に、もう一歩踏み出せるような力の出る言葉をつくりたい」。それがご依頼の核でした。

#2.スローガンの策定

現場作業やコールセンターの社員様にヒアリングするうち、次のようなことが見えてきました。

 

・「アップルといえば笑顔」という認識が現場まで根付いている。
・現場の社員たちは、お客様から「(バイトは信用できないため)全員正社員で作業してください」と言われるような現実と向き合っている。それに対し「皆で誠実な仕事をし、お客様を笑顔にすることで見返していく」という気持ちで作業にあたっている。
・引越し屋では結婚できないという先入観があったが、アップルであれば(待遇、勤務時間の面で)安心してパートナーにプロポーズできる。

 

社員たちの間で繰り返される「笑顔」というキーワード、そして社員たちが変革の実体部分を担いながらも同時に自身の「人生」や「生き方」にまで変化を起こしているという事実を受けて、パラドックスでさまざまなワードをご提出し、最終的に「泣けるぐらい笑える、人生にしよう。」というスローガンを策定しました。このスローガンはインナーのみならず、採用の場面や、その後クラウドファンディングにより出版された社長の自叙伝タイトルとしても活用されました。また、スローガン作成の過程で出てきた数多くのワードを、アップル社側の取り組みとしてトラックの側面に印字したり、大阪本社の壁にレイアウトするなどして使用いただいています。

▲スローガン作成の過程で出たワードを印字したトラックが何パターンも街を走る。書かれている言葉が心に響いたという街の人が、写真にとってSNSにアップすることも。

▲大阪本社の壁に印字された言葉たちが、熱量をもって社員や来訪者を迎える。

▲クラウドファンディングで集めた資金により出版された、社長の自叙伝。学歴のない若者が一歩前に踏み出すことを応援したいという想いが詰まっている。

#3.CM制作

販促の目的を兼ねるものの、どちらかといえば社員たちが「CMをするような会社で働いている」と思うことで、仕事にさらに強い誇りを持ってくれることを期待し、アップルとして初めてのTVCMの制作をしました。制作されたCMは2018年末の10日間限定で放映され、その後、渋谷のスクランブル交差点のビジョン枠でも約半年間放映されました。

▲アップルとして初めてのTVCM

#4.得られた成果

社員たちが会話や報告の中で自然にスローガンを口にしているとのこと。何かを参照せずとも覚えていて発している様子から、その言葉の根底にある社長の哲学がより浸透したと感じています。また、テレビCMは特にインナーで大きな反響があったようです。対外的にも問い合わせが増え、引越し予約システム「ラクニコス」の稼働が倍になりました